イシガキシリアゲ
Neopanorpa subreticulata Miyamoto et Makihara, 1979
シリアゲムシ科
体長・10mm前後
分布・南西諸島(石垣島)
環境省レッドカテゴリ・ 情報不足
全体的に薄い褐色で、顔面はオレンジみが強い。翅には黒い紋が散らばり、野外で見るとチェック模様に見える。小型種ながら、なかなか美しい。
石垣島の固有種で、特定の山林にのみ高密度で見られる。成虫は初夏、薄暗い林道脇の下草上で見られる。警戒心が割と強く、飛翔も素早いため、観察には結構気を遣う。他のシリアゲムシ類同様、弱った他の虫など動物質のものを食う。
現時点での絶滅の危険は低いと思われるが、森林の伐採に伴う乾燥化などが起これば、移動能力に乏しい本種の生息はたちまち危うくなるだろう。
※引用文献
中村剛之 (2015) イシガキシリアゲ。環境省編 レッドデータブック2014 5。ぎょうせい、東京。pp.487.
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