チビアオゴミムシ
Eochlaenius suvorovi Semenov, 1912
オサムシ科
体長・9mm前後
分布・本州
環境省レッドカテゴリ・絶滅危惧ⅠB類
全身がラメ入りのような輝きをたたえた緑色。脚は黄色い。また、背面は全体的に金色の細毛に覆われていて、小型ながらも美しい。
日本産アオゴミムシの仲間としては、非常に小柄の部類に入る。湿原や河川敷のヨシ原など、草が密生して水分を多く含む、開けた地面がある環境に生息する。夜間に行動し、他の生物を捕食すると見られる。動きはとても素早く、落ち着かない。
成虫で越冬するが、他のアオゴミムシ類と違って土中よりも湿った倒木内で越冬したがる傾向があるようだ。しばしば一カ所に多数が集結して越冬するため、冬に朽ち木を割ってこれを採集する虫マニアは多い。その反面、夏期に本種が生息地においていかなる振る舞いをしているかを、誰かが克明に調べたという話を往々にして聞かない。
生息地内では比較的多くの個体が見られるものの、全国的にこれが見られる生息地は限られる。そしてその生息地も、植生の遷移にともなう生息地の森林化(乾燥化)や、河川改修などの人為的影響で、次第に状況は悪くなりつつある。
※引用文献
後日追加。
0コメント