クロゲンゴロウ

Cybister brevis Aube, 1838

ゲンゴロウ科

体長・20-25mm

分布・本州、四国、九州、朝鮮半島、中国大陸

環境省レッドカテゴリ・準絶滅危惧

背面は全体的に黒みを帯びた緑だが、角度により多少赤みを帯びているように見えることがある。上翅の末端近くには、小さなオレンジの紋が出る。腹面は通常全体が黒い。

日本のゲンゴロウ類としては比較的大型の部類に入る種。平地から山地にかけての溜池など止水域に生息し、水中で他の水生生物を襲って食う。大型ゲンゴロウ類の中では、出会う頻度が割と高い種ではあるが、一カ所の池での生息密度は、あまり高くない印象を個人的に持っている。

他種の大型ゲンゴロウ類の例に漏れず、水質汚染や溜池の消失、コンクリートによる岸辺の護岸化などで激減している。


※引用文献

後日追加。

精霊の庵 - 無名の絶滅危惧昆虫

環境省レッドリストに掲載された、800種余りの絶滅危惧昆虫たち。そのうち過半数を占めるのは、小さくて地味で取るに足らない外見のハエ、ハチ、カメムシ、ガ、ハナクソサイズの甲虫など。図鑑にさえしばしば載らず、一般に存在も知られぬまま滅び行く、小さき者達の集う場所。