ナガマルハナバチ

Bombus consobrinus wittenburgi Vogt, 1911 

ミツバチ科 

体長・15mm弱 

分布・本州、ウスリー、サハリン、朝鮮半島、東アジア 

環境省レッドカテゴリ・ 情報不足 

新鮮な個体は、頭部が黒色。胸部は赤みのささない黄色。腹部は上部が黄色、真ん中辺りには一際目立つ黒帯が見え、それより下部は白っぽい毛が目立つ。顔が長く、舌(中舌)も近縁種に比べて著しく長い。

本州中部の山間部の林縁では、ツリフネソウに訪花する姿がよく見られる。

本種に関しては、「絶滅危惧の地味な虫たち」(ちくま新書)に既に詳しく書いた。

精霊の庵 - 無名の絶滅危惧昆虫

環境省レッドリストに掲載された、800種余りの絶滅危惧昆虫たち。そのうち過半数を占めるのは、小さくて地味で取るに足らない外見のハエ、ハチ、カメムシ、ガ、ハナクソサイズの甲虫など。図鑑にさえしばしば載らず、一般に存在も知られぬまま滅び行く、小さき者達の集う場所。