ツマキレオナガミズスマシ
Orectochilus agilis Sharp, 1884
ミズスマシ科
体長・6-7mm
分布・本州、九州
環境省レッドカテゴリ・絶滅危惧Ⅱ類
全身黒いが、体表を密に覆う褐色の細毛のため、全体的に茶色い昆虫に見える。紡錘形をしており、体高が高い。翅の先端はあまり尖らない。近縁種で一回り大きいオナガミズスマシO. regimbarti regimbarti Sharp, 1884に比べて、翅端が切れて平らなように見えるのが名の由来だが、実のところこの特徴のみで本種と同定するのは難しく、オスの交尾器形態を見て判断するのが確実。サイズ的には、コオナガとオナガの中間くらい。
河川の上流域から中流域にかけて生息し、日中は川岸の茂みに隠れて夜間活動する点はコオナガミズスマシと同じ。ただし、伏流水が湧き出す環境が、本種の生息に重要なファクターとも言われている。
スポット的に多い場所もあるようだが、全国的に稀な種。コオナガミズスマシと同様な生存状脅威にさらされていると見られる。
オナガミズスマシの紀伊半島亜種、キイオナガミズスマシO. regimbarti odaiensis Kamiya, 1933。独立種と見る向きもあるらしい。翅端は、ツマキレより突き出ているといえば突き出ている。河川上流域の清涼な水域に生息。
※引用文献
後日追加。
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